インバウンド

EIMONの楽苦我記

李英門のビジネス活動の記録です。

#57 東京入管訪問記

数年ぶりに東京入管に行ってきました!

初めて行ったのは、空港スタッフの在留資格変更手続きでトラブルがあって「Cカウンター」というところで担当官との面談のためでした。
あれは空港事業立ち上げの頃だったので20年前ですかね。

その時にある行政書士に言われたことがあります。

「御社で受付カウンター業務を受託すればどうですか?」

最初はピンと来なかったのです。
どのように応募すれば良いのかもわかりませんでしたし、今やっている空港業務だけで手一杯だったので、それどころでもなかったですね。あの頃は。

東京入管の正面画像。要塞のようですね!


💡 大きな転機

あれから15年後。今からだと5年前になりますか。

とうとう、東京入管の申請窓口業務と外国人在留総合インフォメーションセンター業務を受託しました。

コロナもあり既存業務(インバウンド関係)が激減し、どうにか他からの業務獲得が必要だった背景もあります。
これは、当社としては大きなチャレンジでもありました。

合わせて当社代表の決断が素晴らしかったと思ってます。
すごい切替でした。



2020年以降、インバウンド業界は深刻な打撃を受けました。
それは同時に当社が得意としていた業界の大ピンチでもありました。

訪日外国人観光客数は激減し、多くのインバウンド関連企業が新たな事業展開を余儀なくされる状況となりました。
そうした中で、入管業務への参入は、まさに時代の転換点での重要な決断だったのです。



🦠 コロナ禍での苦労

立ち上げから大変でした。
何よりもコロナの時期だったのでいろんな制限がありました。

入場制限で相談に訪れる外国人の方達は寒い環境下で長い時間並ばないと館内に入れませんでした。
なので文句も多かったです。

2020年5月には東京入管の前で約70人が列をつくり、列の長さは約50メートルにも及んでいました。
職員が「距離を取って並んでください」と書かれたプラカードを掲げる状況で、来館者からは「人が密集し不安だ」との声も上がっていました。

相談員、スタッフの体調不良も続出。

館内でコロナ陽性者が出たら、隔離や濃厚接触者確認や家族の体調など。

当社スタッフの中にもひどい症状が出たので、入院をした人もいました。
あの頃はなんだったのか。忘れたいくらいの時期でもあります。



🔄 激変する現在

あれから5年近くが過ぎ、あの頃のような制限はなくなり、そして在留外国人もすごく増え、目の前の対応をするだけで精一杯な状況になりました。
5年前が嘘のようです。

実際に、2024年末時点の在留外国人は376万8977人となり、3年連続で過去最多を更新しました。
前年同期に比べ35万7985人(10.5%)も増加しており、特にベトナム出身者の増加が顕著で、前年からの増加人数が6万9335人で最多となっています。



🚌 アクセスの改善

品川からのバス停の位置も変わりましたね。
利用者からすると行きやすくなりました。

2024年9月30日より品川駅でのバス乗り場が変更され、新しいバス乗り場は24番となりました。

以前は左方向に行く必要がありましたが、新しい乗り場は駅を出て正面の階段を下りた場所にあり、品99系統「品川車庫行き」のバスで「東京出入国在留管理局前」まで約10分程度でアクセスできます。



🍽️ 次回への楽しみ

今日は東京入管でいろんな変化を感じながら、昔を思い出したりしていました。

また来る機会があれば、次は久しぶりに館内にある食堂にも行ってみたいですね!

他にも東京入管の裏手には「品川台場食堂」があり、港湾労働者休憩所という看板がありますが、誰でも利用できる食堂として親しまれています。日替わり定食や麺類、カレーなどのメニューがあり、セルフサービスの市役所の食堂のような雰囲気で、入管での長い待ち時間の合間にリラックスできる貴重な場所となっています。




💡おわりに

20年前の行政書士の一言から始まったこの道のりは、まさに時代の変遷とともに歩んできた軌跡でもあります。

コロナ禍という未曾有の困難を乗り越え、現在は在留外国人の急増という新たな課題に直面していますが、多言語での丁寧な対応を通じて、在留外国人の皆様の生活サポートに貢献できたことは、大きな誇りでもあります。

ありがとうございました!


引きの写真。曇り空なので余計に要塞感が増します。

株式会社インジェスター 李英門