インバウンド

EIMONの楽苦我記

李英門のビジネス活動の記録です。

#62 日本製楽器の魅力:御茶ノ水を訪れる外国人観光客

御茶ノ水は世界でも珍しい楽器専門街として知られており、JR御茶ノ水駅から続く明大通りには約50の楽器店が立ち並んでいます。
先日、ぷらっとその街に行ってきました。

数年前に行った時は考えてもみませんでしたが、改めて、、、
この街もインバウンドの波が来ているのか?

調べてみたら、
楽器購入を目的に日本を訪れる外国人観光客は確実に存在し、特に御茶ノ水楽器街は聖地のような場所になっています。

店内にずらりと並ぶギター。試奏もできます!


🎸 御茶ノ水楽器街の外国人観光客増加


この街が外国人観光客にとって特別な場所となっている理由は、Made in Japanや限定品の楽器を求めて多くの海外のプロミュージシャンや観光客が訪れているからです

実際に、楽器店では(御茶ノ水に限らす)外国人スタッフの充実が進んでおり、英語や中国語、スペイン語を話せるスタッフを配置して海外客への対応を強化しています。
これは明らかに外国人観光客の楽器購入ニーズが高いことを示しています。

📈 インバウンド楽器市場の成長要因
2025年のインバウンド市場の好調が楽器購入にも影響しています。
2025年1-3月期の訪日外国人旅行者数は前年同期比23.1%増の1,053万人を記録し、このうち民芸品・伝統工芸品の購入率は23.7%に達しています。

楽器、特に和楽器や日本製楽器は伝統工芸品としての側面も持っており、この需要に含まれています。

楽器市場の調査でも、インバウンド需要の再燃により外国人観光客向けに和楽器や伝統楽器体験需要が拡大し、観光地の土産物店や体験型施設での活用が進んでいることが報告されています。

🌏 日本製楽器の海外での高い評価

日本製楽器が海外で高く評価される理由は複数あります。

フェンダー・ジャパンやヤマハなどの日本製楽器は、海外のギター愛好家から「Made in Japan時代のSquierは良かった」「日本に行ったら御茶ノ水の楽器街に行きたい」という声が多く聞かれます。

特にヤマハの楽器については、「楽器の純粋な音色で表現されている楽曲が多い」として、楽器の音色がクリアに表現されていることが海外で評価されています。

また、フェンダーの旗艦店では開店から約4か月で訪日観光客を含めて来店者数が10万人を超え、明らかに海外からの楽器購入需要が存在することが証明されています。

💡 楽器店の戦略的対応
御茶ノ水の楽器店は、このインバウンド需要を見据えた戦略を展開しています。
知識豊富なスタッフによる丁寧な接客と、多言語対応スタッフの配置により、外国人観光客が安心して楽器を購入できる環境を整備しています。

📊 市場規模と将来性
楽器の世界市場は2024-2029年に21億1,440万米ドル、予測期間中のCAGRは4%で成長すると予測されており、この成長の一部はインバウンド需要も寄与しています。日本の楽器市場も2030年には約1,700億円に成長し、その中でインバウンド需要の再燃が重要な成長ドライバーの一つとして位置づけられています。

🔍 まとめ
御茶ノ水で目撃された外国人観光客の楽器購入行動は、決して偶然ではないことがはっきりとしました。

日本製楽器の高い品質と独自性、御茶ノ水楽器街の充実した品揃え、そしてインバウンド市場の好調が相まって、楽器購入を目的とした訪日観光客は確実に存在しています。
特に、「決めうちで来た」という観察は的確で、彼らは事前に調べてきた目的意識の高い購入者なのです。
この傾向は今後も続くと予想され、楽器業界にとって新たな市場機会となっていくのか、今後も見ていきたいと思います!


株式会社インジェスター 李英門