インバウンド

EIMONの楽苦我記

李英門のビジネス活動の記録です。

#121 里山の朝と、学びのひととき

引き続き、
里山の話。


朝起きて、庭で淹れたてのコーヒーをいただく。


この時間は、真夏のような暑さではなく、心地よいひととき。

そのまま実際の朝日を見に、田んぼへと足を運んでみました。


朝日!


田んぼは朝露でしっとりと濡れ、やわらかな朝霧がすべてを包んでいて、とても穏やかな空気。


朝日は程よい高さまで登ってはいましたが、真っすぐに見ても眩しすぎず、ゆっくりと体に熱を伝えてくるのが分かります。


でも、じっとしていると、
「やっぱり太陽は暑い」

──そんな当たり前の感覚すら、特別な発見のように思えてきます。


用水路をのぞくと、ドジョウやサワガニが元気に動いていました。

よく見たら赤ちゃんサワガニもいます!


前日にきれいに刈った田んぼを眺めながら、ちょっとした自己満足。



ところが、よく見るともう新しい葉が出ていて…「自然は止まらないんだ」と改めて知らされました。

本当に終わりなき旅のようです。

終わりなき旅

ちょうどそのとき、ほかの農家の方が野焼きをしていました。

間近で見る機会も少ないので、許可をもらって見学させて頂きました!



「野焼きで一番大事なのはね、火が燃え広がらないようにすることだよ」とのこと。

確かに、ひとたび広まれば山火事にも、隣の畑にも燃え移る危険があります。

野焼きの景色


なぜ野焼きをするのか──

・煙には害虫を遠ざける効果がある

・土地が新しく生まれ変わる

・燃えた灰は肥料になる

・灰は食器の油や汚れ落としにも役立つ

すべてに意味があり、ひとつとして無駄はない。


自然と共に生きる知恵が、代々しっかりと受け継がれているのだと感じました。

無駄なものは一つもない

昨日から続けている野菜の収穫、草刈り、食事、そして野焼き──

里山での暮らしは、自然と人が共に在り、あらゆるものを活かし合う仕組みで成り立っています。

意味のないことは何ひとつなく、失敗でさえ次へと進む大切な糧。
食物連鎖のように、すべては必要だから存在している。

除外するのではなく、どう活かすかを考えるのが人間の役割なのだと、またひとつ学びました。


そして最近感じているのは、こうした「里山の暮らし」そのものが、海外からの旅行者にとっても魅力になっているということです。

JNTOの発表でも、訪日観光客が過去最高を更新し続けていますが、都市観光だけではなく、地方の自然体験や文化体験への関心も確実に高まっています。

千葉の田園風景の中で、野焼きを見たり、サワガニに触れた体験は、観光パンフレットには載らないけれど、まさに「本物の日本の日常」。

オーバーツーリズムが課題となる今だからこそ、こうした「静かで豊かな学びの時間」こそが、訪日外国人にとって忘れられない体験になるのではないでしょうか。

自然に教わり、暮らしに学ぶ。

私もまた、毎日の中で新しい発見を重ねながら旅をしています。

野焼きの景色を見ながら


李英門