インバウンド

EIMONの楽苦我記

李英門のビジネス活動の記録です。

#138 感謝。意志を受け継ぐ

おじさん(サンチュン)の話。

暑い日でした

サンチュンとは韓国語で「叔父」を意味します。

私の母の兄であり、
子どもがいないこと、そして親族の中でただ一人、地元の神戸を離れ東京に暮らしていたこともあって、
東京に移り住んだ私にとってはまさに「東京のお父さん」のような存在でした。

私が大学を出ておじさん同様に神戸を離れ東京で就職し、最初の職場で挫折していた頃も、
サンチュンは多くを語る人ではありませんでしたが、
要所要所で大切な言葉をかけてくれました。

サンチュンは結婚相談所の所長をしていたこともあり、
私の結婚式ではそのご縁を活かして、本当に素晴らしい会場を用意してくださいました。

サンチュンが結婚した年は、私が生まれた年。

つまり、私の年齢と結婚年数は常に同じです。

偶然というには不思議すぎるめぐり合わせ。

その存在は「縁」という言葉では片付けられない深い結びつきでした。

もしサンチュンに子どもがいたら、私と同じくらいの年齢だったかもしれません。

そんなサンチュンですが、ちょうど私が結婚した頃に体調を崩し、
その後20年にわたり闘病を続けてきました。

だんだんと体は動かなくなり、やがて言葉も失いました。

それでも伝えようとする表情は豊かで、
もしかすると元気な頃よりたくさん「会話」を重ねたのかもしれません。

支え続けた叔母の姿には、ただただ頭が下がる思いです。

今日、無事に納骨を終えました。

胸が詰まるような一日でしたが、サンチュンとの思い出はこれからも消えることはありません。

口数が少なく、たんたんと物事を進める人。
成果が出ても決して驕らず、人の悪口も口にしなかった。

その生き方は亡くなった後に、多くの人から聞かせてもらうエピソードを通じて、改めて胸に迫ってきます。

本当に優しい人でした。

そして素直にかっこいいと思える人でした。

納骨までの一連の行事を経て、和尚さんが語ってくださった言葉があります。

「故人への感謝を忘れないように。今日、このように多くの親族に見守られ法事を営めたことを、故人もきっと喜んでいるでしょう」

その言葉の通り、私は甥として、そして可愛がってもらった存在として、
サンチュンの生き方と意思をしっかり受け止め、感謝を忘れずこれからの日々に生かしていきたいと思います。

삼층(サンチュン)!
ありがとう。

献杯


李英門