インバウンド

EIMONの楽苦我記

李英門のビジネス活動の記録です。

#196 インバウンド価格、ありか無しか

大阪の飲食店、特に難波エリアでは、今もインバウンド好景気が続いています。

実体験としても、外国人観光客で賑わう店舗が多く、活気を感じます。

一部の飲食店では、インバウンド価格が適用されているケースも見られます。

食べ物のイメージ画像(インバウンド価格適応メニューではありません)

「インバウンド価格」=高額設定ですが、円安の影響で、訪日外国人旅行者にとっては「日本は安い」という認識が強いです。

以前もお伝えしたように、おみくじ100円は0.65米ドル。
1ドルもせずに最高の伝統アクティビティを楽しめる国は、なかなかありません。

こうした背景から、ラーメンが1.5倍程度の価格(1500円程度)でも、インバウンド客は「高い」と感じにくい傾向にあります。

2025年現在、訪日外国人1人あたりの飲食費は約49,000円に達しており、旅行消費全体の約21.5%を占めているというデータもあります。

円安とイベント効果(例:大阪・関西万博)により、高価格帯の商品・サービスにも耐性が生まれているのです。

ただし、今後円高傾向になり、日本での割安感が薄れれば、インバウンド客の消費意欲も下がる可能性があります。

そうなった時に、日本人客を取り込もうとしても、すでに遅いかもしれません。

今もインバウンド向けに舵を切った飲食店に、日本人客が戻ってくるのかは、正直なところ不透明です。

現状は、稼げるうちに稼ぐ作戦が主流ですが、
東日本大震災以降の8年ほど続いたインバウンド好景気を経験した私たちにとって、
先のことも想定して動く必要が大いにあります。

インバウンドの今と未来

2025年、訪日外国人客数は過去最高を更新し、大阪・関西万博の開催も追い風となっています。

特に難波や心斎橋では、焼肉や海鮮業態の店舗が外国人に人気で、
リーズナブルに黒毛和牛を楽しめる店舗が注目されています。

また、体験型イベントや着物体験、食文化体験など、観光以外の楽しみも拡大中。

インバウンド需要は、単なる観光から「日本文化体験」へと進化しています。


🖊️まとめ

インバウンド価格の設定は、短期的な収益性向上には有効ですが、
長期的な視点で戦略を練ることが重要です。

今後も、インバウンドと日本人客の両方を意識した価格戦略が、
飲食店経営の鍵となるでしょう。


株式会社インジェスター 李英門