この日は兄の誘いで、大阪・玉造の名店「関東煮きくや」へと足を運びました。

道頓堀の熱気とは一線を画し、
どこか大阪の里山のような落ち着きと、心なごむ雰囲気が街全体に漂っています。
玉造は観光客で賑わうエリアとは異なり、地元の人々の暮らしが感じられる、
穏やかな空気が心地よい街です。
午後19時半頃に店に到着したところ、既に10組以上が順番待ち。
けれど、それでも食べたい気持ちは募るばかり。
およそ1時間待った末、ついに入店。

昔ながらの造りを残す店内には、長年愛され続ける雰囲気があります。
メニューはシンプル―おでんと、うどん、それに飲み物のみ。
目の前でぐつぐつと煮込まれるおでんを見ていると、待ち時間の疲れも忘れて、食欲がさらに刺激されます。


ひと口食べると、舌を軽く火傷しそうになりながらも、
「本当に美味しい!」
と、思わず顔がほころびました。
待ち時間の甲斐がある一品です。
関西では「おでん」を「関東煮(かんとだき)」と呼ぶのが特徴。
出汁の味わいと、昔ながらの店作りが、関西らしさを感じさせてくれます。
ふと周りを見ると、待っているお客さんの中に韓国からの旅行者が2人。
店前には外国語の案内もあり、インバウンド客も徐々に増えてきている様子です。

最近の大阪は道頓堀を中心に、韓国や中国、台湾などアジアからの旅行者が急増し、
街の熱量が上がっていますが、玉造のような落ち着いたエリアにも少しずつインバウンドの波が広がっていることを実感します。
道頓堀とは違って、今はまだインバウンド客が多いわけではありませんが、
今後、玉造の魅力が海外からの観光客にも伝わり、賑わいが広がっていくのではと期待しています。
またぜひ訪れたい名店です。
李英門