会社という場所は、
人生の目標を叶えるための「ステージ」のようなものだと思っています。
だからこそ、その目標に向かってステージを変えることは、ごく自然なことでもあります。

私自身、
その決断を心から応援しています。
口に出しては言いませんが、
「次の場所ではもっと上手く成長できる」
とはいえ、送り出す側としては毎回それなりに堪えます。
抜ける前は「この人がいなくなったら、
本当に回るのか」と不安になるのですが、
不思議なものでどうにか回っていくものです。
過去には、20年近く会社を支えてくれた方が退職したこともありました。
あのときは本当に落ち込みましたし、
悩みましたし、眠れない夜もありましたが、
しっかりと前に進んでいます。
結局のところ、
組織も人も「そういうもの」なのかもしれません。
もうひとつ、いつも引っかかるポイントがあります。
それは、自分が深く関わっていたメンバーが辞めるときです。
理由がたとえ
「家業を継ぐ」
「キャリアアップの転職」
「体調の問題」など様々であっても、
自分にも責任があると感じずにはいられません。
もっとできたことはなかったか。
声のかけ方、任せ方、守り方、攻め方──どこかで選択肢を間違えていなかったか。
答えが出るわけではない問いを、
行き帰りの電車の中でひとり反芻することもあります。
今の時代、会社の人間関係に深く感情を入れない方も増えているように感じます。
去り方も、
とてもあっさりしているケースが多いです。
良い・悪いの話ではなく、
単純に「時代の流れ」なのだと思います。
ドライになった分だけ、
身軽さや自由度が高まっている側面もありますし、
一方で、どこか物足りなさのようなものを感じる瞬間もあります。
私は人とのご縁に
高い温度を残していたいタイプです。
毎日感動しながら仕事がしたい。
せっかく同じ時間を過ごしたのであれば、
「在籍している間だけ」
の関係で終わらせてしまうのは、少しもったいない気がしています。
会社を離れても、
何かあったときには一緒に動ける。
立場や肩書きが変わっても、
「あのとき同じチームだったよね」
と笑い合える。
そんな、ゆるやかなつながりを持てる会社でありたいな、と最近よく思います。
ありがとうね。
李英門