JNTO(日本政府観光局)あ発表した2026年2月の訪日外客統計の数字上は
「訪日外客数346万6,700人、韓国増・中国減」
ときれいに並んでいます。

特に韓国・アジア路線のLCCが増えたことで、
成田は「遠い空港」から、「アジアのハブ兼アウトレットモール」みたいな存在に、
静かに衣替えしていると感じます。
私自身、仕事柄、成田空港を利用していますが、
最近は「小さな国際都市だな」と思うことが増えました。
若いカップルがスーツケース片手にカフェで作戦会議をしていたり、
ビジネス客が静かにPCを広げていたり、
その横で家族連れがドラッグストアの紙袋をいくつも抱えていたり。
日本に入国する前から、すでに“日本の消費行動”は始まっているわけです。

トラベルリテールは「お土産売り場」から、「国際マーケのショーケース」へ
免税店や空港のショップというと、「時間つぶしにふらっと寄る場所」というイメージが根強いかもしれません。
でも、インバウンドの現場感覚からすると、
今のトラベルリテールは完全に「国際マーケティングの前線基地」です。
韓国のお客様は、SNSで見たコスメやお菓子を、
かなりピンポイントで探しに来ます。
「これ、インスタで見た」
「YouTubeで紹介されていた」
——そんな一言が、カウンター越しに普通に飛んできます。
一方で、中国のお客様は“量として”は減っているものの、
「家族や同僚の分まで、失敗できないお土産をきちんと選んでいく」
という慎重さが目立つようになりました。
空港のトラベルリテールは、そういう国・地域ごとの
「情報の入り方」
「モノの選び方」
が、一番ストレートに表れる場所でもあります。
ここを単なる「売上」だけで見るのはもったいないな、
というのが、現場を見ていての正直な感想です。
続く
李英門