社員総会のあと、実家に寄りました。

以前は帰省のたびに地元の友人たちと会っていましたが、
お互いに家庭もあり、最近はなかなか予定も合わなくなりました。
今回も、特に連絡はせず。
その代わりに、前からやってみたかった 「小学校のときの通学路を歩く」ことにしました。
自宅の階段を降り、隣の棟の脇を通る。
そこには、当時野球チームの先輩のお父さんの作業場がありました。
毎朝そこで作業をしていて、
目が合うと、私は会釈をし、
お父さんは笑うことなくコクリと頭を下げてくれる——
そんなやり取りを、何度も交わしました。
今は、もう何年もシャッターが降りたままの様子。
それでも、あの光景がふっとよみがえってきて、懐かしい気持ちになりました。
信号を渡り、そのまま直進。
八百屋、焼肉屋の前を通る。
少しきれいになったような、でも雰囲気はそのままのような、不思議な感じです。

さらにまっすぐ行くと、思っていたより早く小学校に着きました。
小学生の頃から「家から学校は近い」と思っていましたが、
大人になって歩いてみると、想像以上に近かった。
きっと、行きも帰りも同級生たちとダラダラと話しながら歩いていたのでしょうね。
当時、サッカーボールを追いかけていたグラウンドや、 校舎があった場所は、今は住宅地に変わっていました。
裏の公園だけは、そのまま。

さらに足を伸ばし、
昔は文房具屋さんだった建物、
同級生の自宅、
そして、捻挫をしたときによく通った整形外科の前を通過。

記憶の断片が、次々と蘇ってきました!
最後に向かったのは、市民グラウンド。
幼稚園から小学6年生まで通ったスイミングスクールや、
高校の3年間、私の楽器の練習場所だった野球場の1塁側スタンドも市民グラウンドの一つです。
その市民グラウンドは、いま全面リニューアル工事の真っ最中。
もう、あの1塁側スタンドもありません。

寂しい気持ちもありましたが、 それもまた「時代の流れ」なのだと、どこか納得している自分もいました。
今回、ここまで歩いてみて、本当に良かったです。
過去をたどりながら、
気持ちはちゃんと未来に向かう。

そんな時間になりました。
李 英門