建設業を営む友人と、近況を語り合う機会がありました。
建設業界でも、ホルムズ海峡の事実上の封鎖の影響が、じわじわと表面化しています。
接着剤や塗料など、施工に欠かせない資材の輸送・供給に
深刻な遅れと不足が生じているとのことでした。
2026年2月末の中東情勢悪化に伴う海峡の封鎖は、
原油価格の高騰だけでなく、
石油を原料とする各種化学製品のサプライチェーンを直撃しています。
日本は原油輸入の約90〜94%を中東に依存しており、
そのタンカーの多くがホルムズ海峡を通過しています。
原油から精製されるナフサ(粗製ガソリン)の供給が絞られていることで、
プラスチックや合成樹脂、溶剤の基礎原料が不足し、
それを原料とする接着剤・インキ・塗料などの生産が全国的に滞り始めています。
建設業にとって、
「仕事はあっても、材料がないと工事ができない」。
工期の延長や工事の中止は、売上・利益に直結するため、まさに死活問題です。
友人も、「この苦しい状況を何とか乗り越えないといけない」と、焦りと不安を口にしていました。

どうにかしないといけません。
マクロのニュースとして眺めるだけでなく、
こうして顔の見える誰かの仕事・生活に直結しているという事実を、
改めて突き付けられた時間でした。
李 英門