歌舞伎を観てきました!
「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)ーかさねー」という題材のものです。
出演は、中村芝翫さん(しかん)、中村萬壽さん(まんじゅ)でした。

🎭 初観覧の不安を救った音声ガイド
本物の歌舞伎を目の前で観るのは初めてなので、事前に学習はしたつもりですがとても不安でした。そんな時に役立つのが音声ガイド!おかげでよく理解できました。
特に、歌舞伎素人の人にとっては、音声ガイドを聞くのと聞かないのとでは100倍は理解が変わります。
現に一緒に行った人は私と同じ初観覧でしたが、音声ガイドなしでした。
答え合わせをするとやはり拾えていない情報がありましたね。
日本語、英語が用意されていて、解説を聞きながら歌舞伎を観るとよりストーリーや効果音の意味がよくわかります。

🥁 舞台の音響効果に魅了される
大太鼓で表現する、雨の音、風の音、そしてお化けが出てくる音!
わかると本当に楽しいですね。
今日のお話は怪談話だったので、季節的にもバッチリ。涼しくなりました。
実は歌舞伎の怪談話は夏の風物詩として江戸時代から続く伝統で、暑い夏に観客を楽しませるために始まったとされています。
エアコンがなかった江戸時代、歌舞伎小屋も夏は客足が遠のくため、若手役者が中心となって大がかりな仕掛けと恐怖演出で観客を魅了する怪談狂言が人気を博したのです。
本日の演目の「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)ーかさねー」も、代表的な怪談のようでした。

🌍 インバウンドから見た歌舞伎の魅力
外国人にとっても日本の伝統芸能、文化を知るには歌舞伎はとても良いと思います。
歌舞伎は2008年にユネスコ無形文化遺産に登録されており、世界的に認められた日本の代表的な伝統芸能。
近年、インバウンド需要の回復とともに、外国人観光客の歌舞伎に対する関心が高まっています。
🏛️ 体験型プログラムの充実
文化庁と独立行政法人日本芸術文化振興会が主催する「Discover KABUKI-外国人のための歌舞伎鑑賞教室-」では、事前解説付きで歌舞伎を鑑賞できるプログラムが人気を博しています。
🎨 舞台裏の職人技
役者さんたちはメイクは自分で行いますが、衣装や鬘(かつら)などはプロの方たちがいらっしゃって、準備からメンテナンス、管理まで行ってくださいます。
歌舞伎では化粧をすることを「顔をする」と言い、子役以外は必ず自分で化粧を行います。
歌舞伎で舞台に向かって「成田屋!」「音羽屋!」などの掛け声を出すのは、ファンだったら誰でもできるのかと思いきや、「大向こう(おおむこう)」と言う熟練されたプロの方がされるのですね!
知りませんでした!
🥷 黒衣(くろご)も大活躍。
黒衣はお弟子さんや下積み中の方が担当することが多く、劇のストーリーや流れを熟知していないと務まりません。
役者さん並みに準備ができている人でないといけないのです。
「黒衣」は歌舞伎において「見えない存在」という約束事のもとに舞台上に現れ、小道具の受け渡しや舞台装置の操作など多岐にわたる役割を担っています。
帰りに限定商品である「くろごちゃん」ぬいぐるみを購入しました。
現在売り出し中で、明日からマスコットが登場するそうです!
とてもレアだと、購入を強くおすすめされました。

他には音響さんや舞台の右側にいるツケ(付け、附け)も重要な役割をになっています。

📊 データで見るインバウンドと歌舞伎
モテナス日本が行ったアンケートでは、「日本で体験したい伝統文化」の1位が歌舞伎という結果が出ています。
これは歌舞伎が持つ視覚的な美しさ、ダイナミックな表現、そして独特の音楽が言語の壁を越えて魅力を伝えることができるためです。
海外公演の実績
歌舞伎は1928年にソ連(現ロシア)で初の海外公演を行い、1955年には国交のなかった中国での公演も実現しています。
これらの海外公演は毎回人気を博し、本場の日本で歌舞伎を観たいという外国人観光客の増加につながっています。
東京エリアでの人気度
2023年の調査によると、東京を訪れる外国人観光客の訪問先ランキングで、歌舞伎座のある銀座エリアが3位にランクインしています。
特に歌舞伎座での歌舞伎鑑賞は、外国人観光客にとって「日本でしかできない特別な体験」として認識されています。

🌏 今後の展望
インバウンドのお客様はどれくらい興味があって、観覧しているのか調べてみると、実に興味深い実態が見えてきます。
歌舞伎は単なる観覧体験を超えて、日本文化の深層を理解するための重要な入り口として機能しており、外国人観光客にとって忘れられない日本体験を提供し続けています。
歌舞伎座ギャラリーでの体験プログラムや、国立劇場での英語ガイドツアーなど、多層的なアプローチで外国人観光客の多様なニーズに応えることで、日本の伝統芸能の国際化が着実に進んでいることを感じました。
今回の歌舞伎観覧を通じて、この400年以上続く伝統芸能が現代においても新しい観客を魅了し続ける理由を実体験することができました。
音声ガイドという現代の技術が江戸時代から続く芸能と見事に融合し、初心者でも深く楽しめる環境が整っていることに感動しました!

株式会社インジェスター 李英門