この日は、月に一度の月次会議でした。
みんなで一堂に会するのは、4月の総会以来。
あれからもう1ヶ月が経ち、今年度も早くも1/12が終わったことになります。

今回は司会進行役として、
「この1ヶ月でどんなことが起きたのか」
「現場でどんな変化を感じているのか」
を、できるだけみんなから引き出したいと思って臨みました。
4月スタートの業務が多かったこともあり、
各案件の説明から入る必要があり、
会議時間はいつもより長めに。
実は、
その説明時間をきちんと取る設計を事前にしていなかったので、
「ここはちょっと失敗だったな」と反省しています。
参加しているメンバーが業務の背景をよく理解し、
「こうしたらもっと良くなるのでは?」と発想が生まれるような場にしたい。
そのためには、単なる「報告の羅列」ではなく、
数字や事実の裏側にあるストーリーを共有してもらうことが大事だと、
あらためて感じました。
4月は、前年同月と比べても業務量が増えました。
コールセンター業務や通訳・翻訳、現場サポートの案件がじわじわと増え、
会社全体で走ってきました。
今日の会議で、個人的に一番心に残ったのは、
「一緒に働く仲間をどう語るか」
という点でした。
ある社員は、
希少言語の翻訳者を探すために協力してくれたメンバーの名前を、
一人ひとり挙げながら、感謝の言葉を丁寧に伝えていました。
聞いていて、とても清々しい気持ちになりましたし、
「名前を出してもらえた側は、きっと嬉しいだろうな」
と想像できる温かい時間でした。
一方で、
自分の報告の中でメンバーの名前を一人も出さず、
あたかも自分がすべてやったかのように聞こえてしまう話し方をしていた社員もいました。
おそらく、悪気があるわけではなく、
単純に
「誰のおかげでここまで来られたか」
に意識が向き切っていないだけなのだと思います。
ただ、その「気付きの有無」は、
長い目で見ると信頼関係にも、仕事の任され方にも、
少なからず影響してくるだろうなと感じました。
こういうことを、本人にどう伝えるかは難しいテーマです。
会議の場で公開指導するのか、
個別のタイミングでそっとフィードバックするのか、
あるいは今回は見送り、次の機会を待つのか。
賛否はあると思いますが、私はどこかのタイミングで、
できるだけ相手を尊重しながら話をしようと思っています。
そして、こういう場面を見ていると、
「自分自身はどうだろう?」
と、いつもブーメランのように返ってきます。
自分も知らないうちに、
誰かの支えを“自分の手柄”のように語ってしまっている部分がきっとあるはずです。
インバウンドの現場は、
通訳・翻訳・オペレーター・現場スタッフ・自治体・事業者など、
多くのステークホルダーで成り立っています。
だからこそ、「誰と一緒にやっているのか」
「誰のおかげで成り立っているのか」
を意識して言葉にすることを、
これまで以上に大切にしていきたいと思いました。
今日の月次会議は、
業務説明や数字の確認という意味でも大事な時間でしたが、
同時に、
「人の名前をきちんと口に出して感謝を伝えることの大切さ」
を再確認する時間にもなりました。
年度の1/12が終わったこのタイミングで、
インバウンドの追い風と、現場を支える仲間たちの存在をしっかり噛みしめつつ、
また次の1ヶ月を積み重ねていきたいと思います。
株式会社インジェスター 李英門