成田空港での定例会議。
私がこの空港事業を立ち上げたのが、今から約21年前の2004年12月でした。
後もう少しで12月なので、あれから約21年。
毎年通い続けているこの場所ですが、来るたびに感慨深いものがあります。

今日は定例会議。
当社からの報告と先方からのフィードバック、そして今後の展望を話し合いました。
📈 止まらないインバウンドの熱気
会議の中で共有した最新の市況データは、まさに「活況」そのものです。
2025年度上半期(4〜9月)、成田空港の外国人旅客数は1159万人を記録し、
上半期として過去最高を更新しました。
10月からは成田の発着枠も年間34万回へと拡大され、
街だけでなく、空の玄関口も完全に「熱狂」の渦中にあります。
しかし、数字が伸びる一方で、現場からは悲鳴に近い声も聞こえてきます。
業界全体を見渡せば、観光事業者の半数以上が「人手不足」を最大の課題に挙げています。
お客様は戻ってきた。
しかし、お迎えする「人」が足りない。
これが今の日本のインバウンドが抱える、嬉しいようで苦しいジレンマです。
👤 「1人」から「500人」へ
そんな市況データを見ながら、ふと創業時のことを思い出しました。
たった1人のスタッフからスタートしたこの事業。
その後、私たちはこれを「通訳販売」と命名しました。
単に言葉を訳すだけではない。
日本の商品の良さ、文化の深さを伝え、お客様の心に火をつける。
その想いに共感してくれる仲間が集まり、今では全国に500名。
本当に、増えました。
業界全体が人手不足に喘ぐ中、こうして500名ものスタッフが現場を支えてくれていること。
これは決して当たり前のことではありません。
🕊️ 平和産業としての責務
会議では、
「まだ大きな影響は出ていないけれど、この先どうなることやら」
という、慎重な意見も出ました。
インバウンドは「平和産業」。
世界情勢の少しの変化、為替の変動、あるいは感染症。
あらゆるリスクが、この賑わいを一瞬で変えてしまう怖さを、私たちは知っています。
だからこそ浮かれることなく、現場の足元を固める。
500名のスタッフ一人ひとりが、目の前のお客様に「日本に来てよかった」と思ってもらえるような接客を続けること。
結局、私たちができることは、その積み重ねしかありません。
21年前、たった一人で成田空港に立った日の初心を忘れず、
この熱気が少しでも長く、そして平和に続くことを願って。
今日も現場を守ってくれるスタッフの皆さんに、心からの感謝を。

株式会社インジェスター 李英門